西條辰義氏の公共財を協力して作るゲームについて

西條辰義氏の公共財を協力して作るゲームだが、実験の前提条件に欠陥があると思う。
参加者にゲームの内容や勝利条件等を説明するときに、その目的をゲームの勝ち負けであると参加者が認識したとしたら、数百円の違いで相手を出し抜いて上位に入れるなら、僅かな課金や賞金の減額など気にせずに戦略的にゲームを楽しもうとするだろう。
これがあと二桁金額が違えば多くの学生は金を優先したかもしれない。
他の国での実験には直接西條辰義氏が行わずに、同様の実験を現地の人がやったとのことだが、このときの説明が勝ち負けのゲームとして楽しむ趣旨なのか現金を純粋に多く獲得することが目的なのか日本の時と全く同じニュアンスで伝わっていたのか怪しい。
そしてこの結果を見て僅かな金銭の違いのために面白く無いゲームをすることが、意地悪ではなくて、駆け引きをより楽しもうとしたことが意地悪だと考えるのは合理的では無いと思います。